キラキラ透明感たっぷりのレジュフラワー
透明感たっぷりの水中花のような作品や可愛いゼリーのような作品
レジン作品の中でも人気ですよね。
これらの作品は、シリコンモールドという型を使います。
最近は、100円ショップでも手に入るシリコンモールド。
シリコンモールドの中にレジン液と封入したいものを入れて、UVライトで硬化すれは、どなたでも手軽にモールド作品をつくることができます。
でも、それだけでは、表面の美しいキラキラのモールド作品を上手につくることはできません。
クオリティーの高いシリコンモールド作品をつくるための、失敗しないポイントをまとまておきます。
手順1.デザイン
まずは、デザインを決めましょう。
実際にモールド作品の中に入れるものを、モールドの中に入れてみましょう。
ただし、入れてみるのはお花やパーツだけです。
ラメやシェルなどは、間違ってもまだ入れないでくださいね
大きすぎるお花などは、長さをカットします。
色のバランスや配置を考えましょう。
配置は、完成した時の反対向きに入れていきます。
左右、上下逆ですよ。注意してくださいね。
向きがわからなくなった時は、シリコンモールドの下からのぞいてみてくださいね。
そして、入れすぎ要注意です!
シリコンモールド作品は、透明な部分に光が当たるとキラキラ輝くから、綺麗に見えるんです。
ちょっと少なめかなぁくらいがちょうどいいですよ。
また、お花の種類によっては、レジン液を含むと大きくなるものがあります。ドライフラワーは特にその傾向があるので気をつけてください。
デザインが決まったら、一度中に入れるものを取り出します。
場所を覚えておくのが不安という方は、念のために写真を撮っておきましょう。
手順2.レジン液を入れる前に
シリコンモールドのお掃除をしましょう。
シリコンモールド型の底が、完成したシリコンモールド作品の表面になります。
つまり、顔ということです!だから、入念にお掃除しましょう。
たとえ新品のモールドであっても、ほこりがついていることがあるので、必ずしてくださいね。
アルコールをティッシュペーパーにふくませて、拭いたり、
マスキングテープの粘着面で汚れを取ります。
しつこいラメ等の汚れは、ガムテープを使用すると便利です。
手順3.レジン液を入れる
さあ、いよいよUVレジン液をシリコンモールド型に入れます。
直接レジン液のボトルから方に流し入れます。
量は、型の内側全体薄くいきわたるくらいを入れます。
一度に型の上まで、決してレジン液を入れないでください。
何層にも分けて硬化していくことが、モールド作品を綺麗に作るコツです。
ボトルからレジン液を入れる時は、気泡ができないように気を付けます。
レジン液を出す時は、UVレジン液のボトルを押して、できるだけ流したい量を一点めがけて、一度にゆっくりと出すようにしましょう。
勢いよくぐるぐる回しながら入れると、気泡ができやすくなります。
また、UVレジン液の残りが少なくなったからといって、ボトルを上下に振らないでくだささい。
振ると、それも気泡ができやすくなる原因です。
残りが少なくなった時は、ボトルをさかさまに向けておくと、出しやすくなります。その際、漏れなどがある可能性があるので、下に受け皿を置くなどしておきましょう。
手順3.全体にいきわたらせる
レジン液を型に流れたら、シリコンモールド型を傾けて、全体にレジン液がいきわたるように広げてます。
シリコンモールド型の形状が複雑で、型を傾けただけではレジン液がいきわたらない場合は、楊枝や筆を使って細かい部分までレジン液をいきわたらせます。
楊枝を使用する場合は、レジン液の表面をそおっと流す感じで広げます。勢いよく楊枝を動かすと細かい気泡ができる原因になります。
手順4.敵は気泡
型全体にレジン液が広がったら、気泡を取り除きましょう。
気泡は、潰すか、掬い取るか、どちらかの方法で取り除きます。
粘度の高いレジン液の場合、気泡を潰すのは難しいのですくい取るほうがいいでしょう。
楊枝などで気泡を端まで移動して、すくい取るとわりと簡単に取れますよ。
1層目に気泡があると、完成後、”作品の表面に穴がある”なんてことになりかねません。
ここは入念に気泡を取り除きましょう!
シリコンモールド型全体にレジン液が広がりましたか?
気泡はありませんか?
確認が終わったら、一度硬化します。(仮硬化30秒)
こうすることで、一番手前に薄い表面ができるので、完成後、表面が綺麗に、レジンの1層目、2層目などのつなぎ目がわかりにくくなります。
手順5.再び気泡との闘い
再び、レジン液をシリコンモールド型にレジン液を入れて、全体にいきわたらせます。
そして、気泡を取り除きます。
ここで、中に封入したいメインとなるパーツお花を入れます。
配置は、手順1で考えたデザインを参考にします。
空気をたくさん含んでいるお花は、そのままレジン液の中に入れると気泡がブクブク出てくるので、先にレジン液を十分に含ませておきましょう。
入れたお花やパーツは、しっかりレジン液に沈めます。
浮きがあると、””型から抜いたら気泡ができていた””なんてことになってしまうんですよ。
気泡がないか、お花やパーツがしっかりレジン液に沈んでいるか、確認したら、仮硬化します。
手順6.層を重ねる
次の層を作ります。レジン液を入れて、全体にいきわたらせます。
気泡を取り除いたら、わき役となるパーツをレジン液に入れます。私は、パールや箔などをこの段階で入れています。
仮硬化します。
手順7.キラキラ背景をつくる
次の層では、ラメで背景をつくります。
型にレジン液を入れて広げたら、気泡を取り除きます。
ここに少しだけラメを混ぜると、光が当たった時にキラキラ輝く作品になります。
これは、好みもあるので、ラメがお好きでない方はスルーしてください。
私は、オーロラのラメを入れることが多いです。
仮硬化します。
手順8.最後の1層
最後に1層、何も入れない層をつくります。
レジン液を型の淵と同じか少し高いか位まで入れます。
レジン液は硬化すると縮むので、少し多めを心がけてください。
レジン液を平らにできたら、本硬化します。
一見、しっかり硬化できたようでも、指紋が付くと台無しになってしまいます。
本硬化はじゅうぶんに時間をかけて6分することをおすすめします。
手順9.ひっくり返してもう2分
本硬化が終わったら、シリコンモールド型をひっくり返して、さらにそのまま2分硬化します。
お花やパーツは紫外線を通さないので、表側に紫外線が当たりにくくなります。
だから、型を裏返して2分ぐらい、硬化させましょう。
手順10.型から抜く時の注意事項
両面からの硬化が終わったら、UVライトから作品を取り出し、熱を冷まします。
熱が冷めにうちに型から抜いてしまうと、シリコンモールド型の劣化につながるので要注意です!
さあ、じゅうぶんに冷めたら、いよいよ型から外しましょう。
可愛いピンクのお花のクリアハートの完成です。
つやつやキラキラな仕上がりですよ。
まとめ
いかがでしたか?
簡単そうにみえて、綺麗なシリコンモールド作品をつくるにはコツがあるんです。
さあ、あなたも、まるで水中花のようなクリア感いっぱいのシリコンモールド作品をつくってみましょう。