第6章 ワイヤージュエリーデザイナーになる
最後の難関
アドバンスコースの目的は、ただ難しい技法を身につけることでだけではなく、デザイナーとして自立できるようになることです。
アドバンスコースを修了し、デザイナー資格を得るためには、最後に試験があります。
試験内容は、実際にオーダーを受けてジュエリーを制作することと、筆記試験に合格すること
オーダージュエリーは、娘からのリクエストでラリエットをつくりました。
これまでに習ったデザインとはひと味違う斬新な作品が完成しました。
筆記試験は、石やワイヤーについての知識全般について問われます。
テスト勉強なんて何年ぶりでしょう。鈍くなった頭をフル回転して、テスト勉強にのぞみました。
おかげさまで、最終課題作品、筆記試験共に合格!
2020年7月、晴れて、クリスタルワイヤージュエリーデザイナーになりました。
「デザイナー」
なんて素敵な響きなんでしょう。
ようやくWJDA の認定デザイナーとして、作品の販売ができるようになりました。
まだ、私の目標「ワイヤージュエリー講師になる」という最終目標の到達したわけではありませんでしたが、ひとまず達成感を覚えました。
新しい名刺やギャランティーカードをを用意し、ネットショップも開設しました。
さあ、オーダーを受ける準備は整った!
しかし、ただ待ってるだけでは誰からもオーダーがくるわけもなく、ネットショップに注文が入ることもありませんでした。
まあ、それは当たり前ですよね…
私の目標はワイヤージュエリー講師のなること
そう心の中で言い訳していました。